季節の着物柄 〜冬の花模様編〜
季節に応じた着物の柄を。
何度かhataori blogでも書いたことがありますが、
近年では、季節やTPOに応じた着物の決まりというのは、
少しずつ緩和されて自由に楽しまれる方が増えてきていると思います。
着物のハードルを下げるためには良い傾向だし、
若い方や着物初心者の方にはそうした堅苦しいことは無い方が良いと思います。
しかし、着慣れてきたり、それなりに歳を重ねていくと、
せっかくの着物!
やっぱり季節に応じた柄ものを選びたいですよね。
まず今回は「冬の花柄編」です。
■昔から縁起の良いときには松文様
松の木は千年まで生きる吉祥樹と言われてきたことから、松文様はめでたい柄とされています。
慶事・吉祥の3点シンボルとして「松竹梅」とおめでたいときにはよく聞きますが、そのうちの一つ「松」ですね。
また、松は針のような葉が必ず二つくっ付いている様から夫婦円満の意味も持ちます。
結婚式などに着用されると、とても縁起のよい柄ですよ。
季節としては冬とされますが、一年を通しておめでたいときには重宝する柄です。
■着物模様といえば菊の花
着物の柄でとても多く描かれている花のひとつ、「菊」の花。
こちらも一年中通して着用していただける柄ですが、季節としては秋から冬にかけての花。
菊はもともと中国から薬草としてやってきた花と言われ、中国では「仙花」(仙人の花)と呼ぶのだそうです。
また、菊水伝説からくる不老長寿の願いを込めた瑞祥としても、菊はとてもめでたい文様なのです。
■愛らしい形のまんじゅう菊
まんじゅう菊は、菊の花を饅頭のように丸くふっくらとモチーフ化した文様です。
菊の花弁を省略し、菊花のこんもりとした量感を曲線により可愛らしく表現しています。
「饅頭菊=万寿菊(まんじゅぎく)」とも言い、万年生きるように長寿の願いが込められた文様なのです。
いかがでしたか?
もちろん冬の着物柄として花だけでなく、雪や宝船なども冬を代表する柄としてよく着られています。
この季節、せっかくなら冬の柄のお着物でお出掛けしてみてはいかがでしょうか?
着物がもっと楽しくなりますよ!
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2016.01.21
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