卒業式袴の豆知識

2015-12-01 着物豆知識

来年ご卒業の皆様、卒業式袴はもうお決まりですか？

「袴」は武道などをする人でない限り、他のお着物と比べ、あまり着る機会はないですよね。
それこそ、大学や専門学校の卒業式で初めて着るという人も多いのではないでしょうか。

本日はそんな「卒業式袴」のちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。

そもそも、袴ってどんな服装？

卒業式で着られる昨今の袴は、もとは女袴（おんなばかま）と言い、明治時代から昭和初期にかけて、女学生の制服として多く着用されたものです。
ですので、大学には学生服がない今の時代のそれが卒業式の礼装となったのですね。

また、大元を辿れば、袴は「着物を汚さないための衣装」とも言われます。

礼装である着物を汚さないために、なにか作業する際や、食事の際に袴を履いていたのですね。
それが転じて、そのまま袴ごと礼装となった、とも聞いたことがあります。

袴に合わせる着物ってどういうもの？

上に書いた通り、礼装の上から履くのが袴だったわけですから、普通に考えると未婚女性の礼装ということで、振袖になりますよね。
その通り、振袖は卒業式の際、もちろんれっきとした正装です。
今は振袖 or 二尺袖+袴で出席することが主流となりましたが、振袖だけで出席することもOKです。

振袖と袴を合わせる場合は、中振袖(いわゆる成人式振袖)と袴。
昨今主流となっているのは、卒業式用に振袖の長さが改良された「二尺袖」を合わせることが多いですね。

いずれにせよ、卒業式はそう何度もあるものではないので、女学生の文化にのっとって自分だけのオシャレを存分に楽しんでください！！

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