二十四節気の着物合わせ「大雪」
こんにちは。着付け講師とデザイナーの中村麻美です。
ブログテーマとして「二十四節気(にじゅうしせっき)」に合わせた着物の衣替えと組み合わせを書いております。
1年の長さを24等分し、その季節にふさわしい名称をついたものを二十四節気と呼んでいます。
季節にふさわしい装いは着物の特権。
これからどんどん取り入れていきたいので、これからご紹介続けていきたいです。
どうぞお付合いくださいませ。
二十四節気の第21「大雪」。
「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます。
ついに一年の締めくくりの12月。
新潟など雪国はそろそろ雪が降り続くようになるそうです。
その雪のおかげで、美味しいお米やお酒、絹や上布の手仕事が発達したと思えばありがたい存在でもあります。
着物の魅力の一つに「手仕事」があります。
寒い雪の日々に織り上げる各地名産の紬は雪の湿度が必要なだと聞いています。
紡ぐ人、染める人、織る人。
着物が一反出来上がるまでには多くの人の手のぬくもりなくしては出来上がりません。
最近はデジタルプリントなど染めをプリンターに頼る技術も進化しています。
機械化され、パソコン上でできるようになったと思ったら大間違い。
今も昔も肝心な部分は常に手を使って人が動かしています。
人の目で、手で作ることでより正確な色や表現になっていきます。
やはり人の手と手で結ぶことで出来上がることは今もたくさんあります。
いよいよお正月に向け準備も始まります。
12月13日は「正月事始め」というお正月に向けた準備を始める日でもあります。
まだこれから忘年会やクリスマス、仕事納めに年越しと、様々な予定が目白押しな時期。
どんなに忙しくても、一日一日を大切に過ごしていきたいですね。
着物を着ることは時に丁寧さを取り戻す時間のようでもあります。
日々の忙しさからちょっとよそ行きモードに。
久しぶりに着物を着てお出かけの際には、鼻緒をゆるくしておかれると疲れ方が少ないようです。
慣れない草履を履かれる時にはお試しあれ。
風の冷たい時期、着物の防寒にはショールやコートなど必要になるかもしれません。
ただ重たいものは帯の形が崩れたり、衿元をつぶしたりしてしまいます。
あたたかく軽いカシミアなど洋服と兼用で使えますよ。
私はロンググローブやアームウォーマーを愛用しています。
寒い日が続きますが、寒さをこらえて動き出せば、きっとワクワクするイベントがたくさん。
12月はクリスマス仕様の着物などを楽しみたいです。
着物を着ているだけで周囲の方が優しい眼差しを向けてくださいます。
そんな時間を周りの方にもご自分にも提供できる着物ってやっぱり大好きです。
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2016.12.09
hataori blog by Mami Nakamura 中村麻美 / 二十四節気の着物合わせ「大雪」