5月29日は呉服(ごふく)の日
今日、5月29日はその語呂から取って全国呉服小売組合総連合会が制定した「呉服(ごふく)の日」です。
これは、11月15日の「きものの日」と同じく、たくさんの人により多くの着物を着る機会をと設けられたものです。
そもそも、呉服の語源は、その名の通り、中国の「呉の服」。
呉で織られた織物に由来します。
その呉の織物がいつの間にか絹で織られた着物全般を「呉服」と呼び出したのが、呉服の始まりとされています。
もともと「呉服」は「くれはとり」と読まれ、「くれ」は「呉(くれ)」、「はとり」は「機織り(はたおり)」がなまったもので、それが奈良時代以降、音読みされるようになり、現在の「ごふく」と呼ばれるようになったそうです。
では、「着物」と「和服」と「呉服」は違いがあるのか。
答えは、現在では全て同じ意味として使用されています。
「着物」は、文字の通り、「着るもの」として衣服全般を指す日本語ですが、本来の衣服としての意味よりも、海外で「KIMONO」と呼ばれるように、呉服を指すようになりました。
「和服」は、西洋の「洋服」に対する言葉として明治時代に生まれた言葉で、「和=日本」、すなわち日本の民族衣装である「着物」を表す言葉です。
その他、綿織物や麻織物などは「太物(ふともの)」と呼ばれ、絹織物である呉服とは分けられていたのですが、現在ではあまり区別をするようなことはあまり聞きません。
従って、現在ではどの言葉も、みなさんが知っている「着物(きもの)」を表す言葉ということになりますね。
なかなか日常の中で一般の方々が「呉服」という言葉を使うことはないと思いますが、せっかくの「呉服の日」。
たまには、「呉服」を着て街に繰り出してみてはいかがでしょうか?
きっと「幸福(5.29)」な日になると思いますよ。
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2016.05.29
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