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2022-02-18

女学生の卒業式はなんで袴なの?

もうすぐ3月になり、卒業式の季節です。
勉学に勤しまれた学生の皆様など、卒業式を控えられた方々はもう着物のご準備はお済みでしょうか。
人生で一度の機会に着物を着て過ごしたい方、まだ悩まれている方などに向けて卒業式の着物についてご紹介致します。

 

女学生=袴の理由

卒業式といえば袴を想像される方が多いかと思いますが、袴は古くは古墳時代から着用されていたとも言われています。女学生イコール袴という認識が広まったのが明治時代の中頃。女性が学校で学ぶということが浸透し始めた頃で、当時女学生の制服として採用する学校が増えていったのが理由です。袴が制服として採用された理由は、もともと宮中の女官が十二単の一部として袴を着用していたところから、袴は女性のきちんとした身なりの服装と認識されていたからだと言われています。
弓道などの武道でも袴姿が一般的ですが、これらには競技をするうえで動きやすさを重視していたり、着座の際にシワにならないようにといった意図があります。

ちなみにここまで卒業式袴が浸透した理由の一つとして、1987年の南野陽子さん主演映画「はいからさんが通る」の流行で女子大生が卒業式に袴をはき始めたという説がありました。他にも1978年から始まった「はいからさんが通る」アニメ版の影響と70年代の女性の大学進学率の上昇が重なった、80年代の女子大生ブームの最中で雑誌に卒業式の袴姿の特集が要因など様々な説があるそうです。

 

袴に合わせる着物

続いて袴に合わせる着物ですが、殆どの方が振袖を着られるかと思います。
振袖は未婚女性の第一礼装と言われており、現代でこそ若い未婚の女性が着用するとものと見なされる場合が多いですが、本来は着用者が未婚か既婚かが問題ではなく若い女性用の正装であったと言われていますので、ゆえに一定以上の年齢になると一般的には着用しない着物となります。
ここで1つ知識としてですが、袖を振る仕草は厄払いや、晴れの日に振袖を着ることで人生の門出に身を清めるという意味があります。
また、意中の男性に思いを伝える方法の一つとして長い袖を振る行為があり、意思表示の合図として袖を振っていたとも言われており相手に袖を振り、袖を振り返してもらえれば好意があるという意思表示とも言われている為、そのことから告白の返事に、振った、振られたといった現代で使われている言葉が生まれたとも言われています。

 

着物の柄について

次は合わせる振袖の柄に関して簡単にですが一部ご紹介したいと思います。
まずは御所車(ごしょぐるま)と呼ばれる柄がございまして、天皇や貴族など高貴な人が乗る牛車の名称で宮中の儀式にだけ用いたことからこの名が付いたと言われており多くの場合、四季の草花や流水と合わせて用いられます。その雅やかな風情は現代でも好まれており、婚礼衣装や振袖など、晴れの日の着物に描かれる高貴な柄となっております。

次に末広がりの扇(おうぎ)の柄についてですが、扇は末に向かって広がるかたちから末広とも呼ばれており末広がりの形状を今後の発展や繁栄の意味に準えたとても縁起の良い模様と言われています。よって卒業式を終え、新社会人となる皆様へ明るい未来をと願いの込もった柄となっていますのでぜひご着用して頂きたい柄一つです。

最後に桜文(さくらもん)という柄についてですが、桜といえば日本の国花ですが五穀豊穣の象徴とも言われています。また桜といえば花見を想像する人も多いと思いますが、元々は花見は桜の下で五穀豊穣を願って行う行事で、春にはたくさんの花が芽吹く事から春の花の象徴でもあることから桜は縁起の良い物事の始まりを意味するとされています。

卒業式はどちらかといえば共に過ごしてきた友達とのお別れのイメージが強いかと思いますが、そんな行事だからこそ次の新たなスタートを良い始まりに出来るよう桜紋の着物で着飾ってみてはいかがでしょうか。

 


今回は卒業式袴についてのまとめでしたが袴の歴史やそれぞれの柄が持つ意味など知っていただくことで少しでも着物に興味を持っていただければ嬉しいです。
今後も私自身着物のことを勉強しながら皆さんに着物の魅力をお伝えしていければと思います。
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