着物の染抜きお手入れ
ベンジンを使用した着物の簡単な染抜きをご紹介
着物術こんなに簡単!着物の染抜き
前回に続き、今回は自宅でも簡単にできる「着物の染抜き」お手入れ方法をご紹介します!
着物のシミ抜きなんて、自分でやれるわけない!
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
特に正絹の着物などは、小さな水濡れだけでも後々シミとなって取れなくなってしまうケースがありますよね。
とは言え、毎回着るたびにクリーニングに出していたんじゃ、経済的には良くないですよね。
着物のクリーニングって結構高くて、数千円から、特殊加工が必要な場合には、時には数万円もしてしまうものです。
普段使いのお着物であれば、ご自分で怖がらずに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ベンジンで着物のシミを綺麗に拭き取る
今回、シミの付いてしまったお着物はこちら↓
これは着物の衿元ですね。
女性着物で一番汚れてしまいやすいと言っても過言ではない箇所です。
お化粧のファンデーションや汗が折った衿の部分にライン染みとして残ってしまうのです。
さぁ、これを染抜きしていきたいと思います!
使うのは「シュミレック」という、着物専門のクリーニング業者さんが使用する優れものの液体。
基本的にはベンジンとほぼ同じ溶液なので、ご自宅でされる方はベンジンをご用意してください。
これを乾いた布に染み込ませます。
あまりビショビショに染み込ませず、先っぽを濡らす程度でOKです。
着物をピンと張り、ベンジンの付いた布で染みになった部分をさっと拭き取るようになぞっていきます。
このとき、サッと素早く、汚れている部分より一回り広範囲を拭くのがポイントです。
ちょっと拭いてみて、全く取れない場合は潔くクリーニングに出しましょう。
逆に着物の染みを広げてしまったり、痛めてしまう結果にもなりかねないので注意してください。
諦めも肝心ですね(笑)
ベンジンで汚れを拭き取ったあとは、清潔な手のひらをすり合わせて温めて乾かします。
手のひらの熱でベンジンを飛ばし、また広げることで馴染ませます。
アイロンで急速に乾かしたり、そのまま陰干ししてしまうと、あとから輪染みとなって出てくる場合があるので、この工程がポイントですね!
これで染抜き完了!
いかがでしょうか?
たったこれだけの作業で、衿元のシミがほとんど分からないくらい取れましたよね!
最後に、(いつもしつこくて申し訳ないです!)
hataoriでお着物をレンタルされたお客様は、シミを作ってしまった場合でもご自身でこの工程はなさらず、そのままご返却ください。
hataoriで全て綺麗にメンテナンスし、また新しいお客様の元へお届けしますので、いつでもご安心してご利用ください。
あくまでご自身のお着物のメンテナンスのご参考に。
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