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着物文様図鑑 vol.1- 松竹梅

冬のお祝い事の定番-松竹梅文様

着物の柄にはたくさんの意味が込められています。定番の文様から希少な文様まで、編集をしている私自身も一緒に勉強しながら皆さんの着物選びの参考になるようにシリーズとしてまとめていこうと思います。hataoriなりの着物文様図鑑スタートです。

第一回「松竹梅」

 

松竹梅は縁起がよい吉祥文様
吉祥とは「きっしょう」または「きちじょう」と読み、よい兆しやめでたい印などの意味で、非常に縁起の良い言葉です。吉祥文様は日本で縁起がよいとされる花や動物などをモチーフにした文様の総称です。吉祥文様には他にも発展の象徴である扇、夫婦円満を表現するオシドリや高貴な意味を持つ七宝などがあります。
そんな吉祥文様の松竹梅は、忍耐力や生命の誕生を意味する縁起の良い文様として古くから親しまれています。

 

松竹梅それぞれの意味
松竹梅は、それぞれ一つずつが大切な意味をもっています。一年を通して枯れることなく葉を茂らす松は、長寿や生命の象徴。同じく一年中緑色を保ち、根を力強く張ってまっすぐ育つ竹は、成長や子孫繁栄の意味。冬のまだ寒い時期に、ほかのどの木よりも先に花を咲かせる梅は、忍耐力や女性の強さを表しています。

 

中国の宋代(960~1279年)では、松竹梅三つの植物を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と総称し尊ばれていました。
歳寒は寒さの厳しい冬、三友は厳寒に耐え忍ぶ松竹梅の意味です。冬の厳しい寒さの中でも、松と竹は立派に青々しく、梅は美しい花を咲かせることから、文人の間では松竹梅が理想の姿と認識されていました。
穢れなく純真であることを表現する画題として、松竹梅は絵画などに用いられたのです。

日本では平安時代に「歳寒三友」として中国から伝わったことで広まり、江戸時代の中期ごろから松竹梅はめでたい文様として衣服や工芸品に使われるようになりました。
現代の日本でも強さや生命力の象徴として松竹梅が好まれ、広く認知された柄として様々な場面で使われています。

 

松竹梅の着物を着る適した季節は?
松竹梅は寒さに耐えるという意味をもつことから、主に冬に着るのがおすすめです。
お正月や初詣、年始のあいさつなどの一年の始まりを祝う新春の行事で松竹梅のおめでたい柄は最適です。
成人式の振袖ではこれからの成長と、強い女性として素敵な人生が歩めるようにと願いを込めて松竹梅の着物を装います。

 

もちろん常緑樹として一年間生い茂る松と竹がモチーフなので、冬以外でも通年で縁起の良い柄として様々な場面で着用することができます。

例えば、お宮参りや七五三、入学式、卒業式などの子供にとって人生の節目となるお祝い事にも、子供の誕生に感謝し、健やかな成長を願う意味でも松竹梅は最適です。
さらに、結婚式ではこれから夫婦として人生を共にしていく中で、どんな逆境でも二人で乗り越えてほしいという願いと、梅の「産む」という語呂合わせから安産祈願も込められています。

 

 

このように松竹梅は幸運を招く縁起の良い吉祥文様として、多くのお祝いの席で重宝される大変おめでたい柄です。是非ご自身の、大切な誰かの特別な日に松竹梅の柄の着物で素敵な一日をお過ごしください。

 

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