二十四節気の着物合わせ 立冬に寄せて
こんにちは。着付け講師とデザイナーの中村麻美です。
今回から新しいテーマのブログとして、「二十四節気」に合わせた着物の衣替えと組み合わせを書いていきたいと思います。
二十四節気を取り入れた着物の着方
1年の長さを24等分し、その季節にふさわしい名称をついたものを二十四節気(にじゅうしせっき)と呼んでいます。
二十四節気は、太陽の黄道を24等分して季節の移り変わりを定めましたから、現在の暦の太陽歴とも合いやすいです。
着物の衣替えを二十四節気に合わせてみることのご提案です。
季節感に無理がなく、身体も心持ちもその季節に馴染んで心地よい気がしています。
太陽の光の差し方や気温、湿度など自然の条件に加えて、花や緑の濃さでも季節の移り変わりを感じます。
季節にふさわしい装いは着物の特権。
これからどんどん取り入れていきたいので、これからご紹介を続けていきたいです。
どうぞお付合いくださいませ。
「立冬」に合わせた着物のすすめ
まず1回目は、11月7日は立冬ですので、立冬から。
二十四節気の第19。
この日から冬の始まりです。
まだ紅葉の見頃には早いですがさすがに寒くなってきましたね。
日が短くなって、北海道などでは雪の便りも聞かれる頃です。
まださほど寒さも厳しくなく、七五三のお祝いも多い季節です。
着物を着てたくさん出かけましょう。
着物は紬か縮緬で袷仕立てになり、温かなコートや羽織の装いが素敵な時期。
日本の色は植物から色名を取っていることが多いですが、柿色や橙色などまさに果物の実りの色。
この季節には温かみを感じる色使いやこっくりした深い色使いを心がけたいもの。
浅い冬の陽だまりのような色使いにホッとすることも多いです。
そんな時期なので、強い発色の着物よりも柔らかな色の着物をまとうことで二十四節気に合った着物合わせだと感じます。
着物を着ているだけで周囲の方が優しい眼差しを向けてくださいます。
そんな時間を周りの方にもご自分にも提供できる着物ってやはり大好きです。
私はMarMu(マーム)という着物ブランドをグラフィックデザイナーのamuco.とファッションデザイナーの私の二人で2015年からしています。
そのブランドでも、着物を着る方がもっともっと増えて欲しいと願って作る今日この頃です。
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hataori blog by Mami Nakamura 中村麻美 / 二十四節気の着物合わせ 立冬に寄せて