浴衣を着るために必要な道具とは
7月に入り街を歩いていると、浴衣姿の女性をちらほら見かけるようになりました。「夏が来たんだなぁ。浴衣はいいなぁ。」と、つい見とれてしまいます。
さて、浴衣を着る場合、どんな道具を揃えれば着ることが出来るでしょうか。これだけは揃えておきたいと思うものを書いてみます。
浴衣を着るためにそろえたい道具
その1・肌襦袢(はだじゅばん)
肌襦袢とは和装下着のことです。ワンピース型のものと上下に分かれたもの(二部式襦袢と呼ばれるもの)があります。どちらでも大丈夫です。
浴衣は暑い夏に着るので、当然汗をかきます。肌襦袢がなくても、キャミソールとパンティの上に直接浴衣を着ることは出来ますが、汗をかくと浴衣が背中や脚にしっとりと張り付くようになってきます。脚に汗をかいて浴衣が張り付くと歩きにくくなり、歩き姿が残念なことにも。
肌襦袢はその汗を吸い取ってくれるので、浴衣が身体に直接触れるのを防ぎ、まとわりつくような不快感がなくなります。足さばきがよくなり、歩き姿も美しくなります。
その2・タオル
浴衣も絹織物の着物と同じように筒型に着るのが美しい着姿です。女性は胸とお尻が出ていてウエストが細く、身体に凹凸があります。洋服を着る場合には、この凹凸を大いに強調した方が美しいシルエットかもしれませんが、着物の場合はこの凹凸がない方が美しいシルエットになります。
そこでタオルを使ってこの凹凸を出来るだけなだらかにします。できれば温泉宿でもらえるような薄いタオルが使いやすいでしょう。タオルを細長く半分に折り、ウエストに巻き胸やお尻との高低差をなくします。体型は人それぞれ違うので、何枚巻くかはその人の体型によりますが、1枚か2枚巻くとよいと思います。2枚巻く時は2枚のタオルを広げて端どうしを20センチ位重なるようにして細長く折りウエストに巻きます。
完全に高低差をなくそうと思わずに、なだらかになれば大丈夫です。どなたかに着付けてもらう場合は、2枚用意しておくと安心です。
その3・腰紐2本〜3本
着物用の紐で、2〜3本が1セットになって販売されています。もしこれから購入される場合は「モスリン素材」のものがよく締まり使いやすいと思います。この腰紐をどこに使うかと言いますと、①タオルをウエストに巻き固定する時、②浴衣を着て腰に紐をかける時(腰紐として)、③襟を固定する時(胸紐として)、に使います。2本しかない場合は、③の胸紐を省きます。
その4・伊達締め1本
着物を着た上からウエストに巻く布で、10センチ位の幅で約2メートルの長さがあります。素材は正絹博多織やポリエステルなどいろいろあります。伊達締めは胸紐をかけた上に巻き、浴衣の布を押さえてすっきりとさせて、上から帯を巻きやすくする役目をします。
その5・帯板
帯を巻く時に下に入れると、帯に張りが出てきりりとします。持っていない場合は、ボール紙のような少し硬めの紙を帯板の形に切って代用することが出来ます。
以上の道具があれば、浴衣を着ることが出来ます。
ちなみ浴衣を着る時のブラジャーについてですが、できればスポーツ用のようなものがおすすめです。タオルの説明でも書いたように、和装の場合は身体の凹凸を出来るだけなくして着るため、ワイヤー入りの胸を寄せて上げるものより、胸を潰すタイプが浴衣にはふさわしいと思います。和装用のブラジャーがあればより胸元が美しくなります。
必要な道具のおさらい
・肌襦袢(ワンピース型、二部式襦袢どちらでも)
・タオル1〜2枚(体型に合わせて枚数が変わります)
・腰紐3本
・伊達締め1本
・帯板(少し固めの紙でも代用可)
あとは、浴衣と帯と下駄を忘れずに。
夏はまだこれから。夏祭り、花火大会、スポーツ観戦、納涼船パーティーなどのいろいろなシーンで浴衣を着て楽しんでいただきたいです。
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