着物を通して繋がる世界
「着物」を好きな理由
皆さんは何故 「着物」 にハマっているか、考えたことはありますでしょうか?
私は洋服のデザイナーで着物好きが高じて、着付け講師や着物のデザインもするようになりました。
ただ単純に好きだからということでなく、好きになる理由があるはずです。
着物が好きな理由について私なりに紐解いていきます。
ルールさえ守れば着物は自由度が高い
着物は形が一つしかないので、形は同じで色柄などテキスタイルとしての魅力が着物の魅力。
テキスタイルデザイン次第で似合うも似合わないも決まってしまう。
似合う素材、テイスト、色がわかってしまえば、オリジナリティの出しやすい衣服です。
どこにいても着物でヒロイン気分
現代では着物姿を見かけるのは少ない。
なので、パーティーなどでは着物を着るだけで誰でも褒められる!
というもの魅力の一つです。
パーティーやクラス会やカフェ、美術館や旅行先でもどこでも日常が非日常の景色になります。
洋服に比べると、流行り廃りが少ないので長く愛用して着られることも。
実は着物は経済的です。
着物を持っていなくてもお手軽に借りられる
数十年前には着物は当たり前の衣服だったので、タンスの中にお宝が眠っている場合も多いです。
仕立て直したり、寸法直しをすれば、おばあさまの着物も着られます。
着物を持っていなくっても実家や親戚の家にはあなたを待っている着物があるかもしれません。
でも、なかなかサイズや好みが合わない!という方も多いハズ。
そんなときには着物レンタルで数ある商品の中からお手軽に上手に活用するのもアリですよね!
似合わなくっても着物は染め直せる
洋服は染め替えることは素材によって制限がありますが、
着物は反物に戻せるので、着物を解いて反物状につないで、色を抜いて染め替えたり、色をかけたり、再び違う着物にすることができます。
着物でモチベーション向上・ストレス解消
自分で「着付け」が出来るということは、出来ない人にとってはとてもすごいことです。
人から褒められたり、認められたりすることで装うことや次の着付け向上のモチベーションに繋がります。
また、着物など装うことや身に付けるものを自分で選び、手を動かして行う動作や行為は、今ココにいることを意識し、ストレス解消になっているのでは?
と着付け講師をしていて思います。
一人でするのも良いですが、何人かで集まって話しながら着物について話したり着付けたりをするのはよりストレス解消の効果が出ると思っています。
着る行為そのもの、着物そのものが好きな人も好きなことをすることでストレスが解消されてるからではないでしょうか。
色の組み合わせを考えるのが好き
洋服はシャツやワンピースなど形の組み合わせがたくさんありますが、着物の世界では形はほとんど同じで、色柄の組み合わせで季節やイメージを表現します。
着物好きな方々は色の世界が好きで、色で表現することが好きな方が多いです。
断捨離している人が多い?
「着物」を着て年間を通して生活したことのない方には複雑に見える衣替えですが、実はシンプルで規則性のあるルールの中で衣替えをしています。
この時期にはこの着物、帯、小物を年間スケジュールを管理することもできるのが着物の魅力のひとつ。
暦に合わせて衣替えをするので管理上手な人(ミニマリストや断捨離している人)が多いです。
着物を通して繋がる世界
インスタグラムやツイッターなど、SNSの世界でも「着物」は人気です。
フォトジェニックに写る着物姿は人々の心をとらえてしまうのでしょう。
また着物はファッション雑誌が少ないので、
「着物を着たい!」
と思った時にインターネットでの検索に頼ることになります。
私もインターネット上での「着物」を通して繋がる世界を感じています。
たかが「着物」
されど「着物」
着物を通して世界が広がった気すらしています。
「着物」を通して人々が自分らしく生きて、生活や心がより楽しく、安らかになったらと常日頃思って着付け講師や着物デザイナーしています。
「着物」で世界が優しくなったらいいですね。
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hataori blog by Mami Nakamura 中村麻美 / 着物を通して繋がる世界