端午の節句
皆さんご機嫌よろしゅうございます。
いよいよ5月となります。
5月といえば端午の節句 。
「ひな祭り」が女の子の節句に対して、「端午の節句」は男の子のお節句です。
家の継ぎとして生まれた男の子が丈夫に大きく育ちますようにと願いを込めた行事です。
別名「菖蒲の節句」とも呼ばれています。
もともと兜や鎧を飾ることは武家の社会から生まれた習慣です。
自分自身を守る大切な道具であるため、身の安全を願ってお参りする際に鎧や兜を奉納したりします。
端午の節句といえば鯉のぼり。
鯉は清流にも生息していますが、中国の伝説である竜門を渡ると竜になって天に上るという「登竜門」という伝説から、子供がどんな環境になろうとも立派に出世するようにという願いが込められています。
5月5日には菖蒲湯に入る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
菖蒲は武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と読みが同じことから、江戸時代に入り武士たちの間で「尚武の節句」としても重んじられるようになりました。
この菖蒲には悪鬼を払うとされているため、端午の節句に使われているのです。
私の家では弟がおります。
弟が生まれた際にはたくさんの兜をいただいたり、記念にこいのぼりを作ったりいたしました。
5月がやってくると、家のあちらこちらに兜が飾られ、凛々しい室礼(しつらい)に代わります。
月日が巡る中で楽しみの1か月です。
5月になってくると難しいのがお着物です。
とても良い気候ではありますが、寒暖が多くあります。
基本的には袷を着るのが基本ですが、現代の気候に合わせて単衣(ひとえ)を着るなどということも必要です。
袷の場合でも暖かい日には見た目に涼しい柄を取り入れたり、大島などの生地がつやつやといたものをお召しになると気分が変わります。
洋服と同様に衣替えの季節となりますが、5月にしか味わえないお着物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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hataori blog by Sosho Kobori 小堀 宗翔 / 端午の節句