シーンごとに楽しむお母様の着物
こんにちは!
着付け講師とデザイナーの中村麻美です。
今回は着用シーンに合った着物の選び方のコツについて書いてみます。
着物の形は一つしかないですが、柄の付け方、家紋の付け方でその着物のフォーマル度が変わります。
いろんな着用シーンがありますが、今回は入学式や卒業式、成人式や七五三などお子様のお祝いにお母様も着物を着ていただきたいな、と思って書きます。
シーンに合ったお母様着物の楽しみ方
まずは着物の格や豪華さなどを着用シーンに合わせます。
シーンによってお着物の種類や色、柄を変えるのが着物の大きな醍醐味でもあり、またそれを楽しむことが昔からされてきた良い文化なのです。
特にそれを絶対に守らなければということも昨今はありませんが、目上の方との場であったりお祝いの席であったりすると、極力マナーを重んじてお着物を選ばれた方が、せっかくお着物で参加している側としても安心できるのではないかと思います。
それでは、シーン別に簡単に解説していきますね。
茶道での初釜や炉開き
訪問着に袋帯で豪奢に和の心を込めて。
できれば正絹のものが良いですね。
また、初めての席では、お茶の先生や先輩方にお席に相応しい装いを相談されるのが一番ですので、遠慮なくお伺いすると良いと思います。
同窓会などお食事のあるパーティー形式に
更紗など趣味性の強い物でも旧友にお会いする時にはピッタリです。
七五三や入卒式などのお母様の装いに
柔らかな色合いの控えめな付け下げや訪問着で主役はお子様なので若々しく品のある柄でお祝いの気持ちを表して。
成人式のお嬢様に同行されるお母様の装いに
お嬢様の振袖に合わせてお母様も豪華な訪問着でお祝いの気持ちを添えて。
お子様の七五三や成人式をきっかけに、着物をもっと楽しみたいと思われる方も多いようです。
普段お忙しくされているお母様が、お子様の成長を祝う機会に着物を楽しむことは、お母様も一緒に成長されたお祝いする絶好の機会でもありますね。
せっかくのお祝いの日ですから、お母様も楽しんで着物を着ていただきたいものです。
そんな時にレンタル着物ですと、後のケアもお任せできるので忙しい方にも気楽の取り入れられることでしょう。
お子様のお支度と並行してお母様ご自身の準備をされるのは大変かもしれませんが、後年になって写真を見直すと良い思い出になるのではないでしょうか?
私自身も七五三や成人式の前撮りで母と着物で撮った写真は良い思い出です。
また、30代、40代は、母親として女性として、美しく充実し着物のお洒落を楽しめる時期でもあると思います。
是非、お母様も素敵な着物姿で、お子様の七五三や入学式や成人式をお祝いしていただきたいです。
お子様が主役の成人式や卒業式ですが、お母様にとっても節目。
着物でお子様の門出をお祝いしていただきたいなと思います。
2016.08.15
hataori blog by Mami Nakamura 中村麻美 / シーンごとに楽しむお母様の着物